白い世界に浮かぶ赤
雪が降ると、子どもたちの帽子が赤になります。
普段は白い赤白帽子が、雪の日だけ赤になる。
白い世界の中に、ぽつぽつと浮かぶ赤。
遠くからでもはっきりと見えるその光景に、はじめて見たとき、思わず「わ~~~、すごい!」と感動しました。
それは、ただ目立つから、ではありません。
そこには、色が環境の中で働いている姿がありました。
赤が持つ役割
赤は、雪の中で遠くからでも認識しやすい色です。
白は光を強く反射し、輪郭をあいまいにします。
その中で赤は、存在をくっきりと浮かび上がらせます。
子どもたちがどこにいるのかが、すぐにわかる。
その視認性が、安全につながっています。
色は、背景によって意味を変える
色は単体で存在しているのではありません。
背景との関係の中で、役割を持ちます。
緑の中で見る赤は、
華やかさや生命感として感じられます。
けれど、雪の白の中で見る赤は、
存在を知らせる目印になります。
同じ赤でも、
私たちが受け取る意味は環境によって変わるのです。
美しさと機能は、分かれていない
雪の中に浮かぶ赤は、とても美しい。
けれどその美しさは、
機能の上に成り立っています。
安全のために選ばれた色が、
結果として美しく見える。
色は、環境を整えながら、
そこにいる人を静かに支えています。
雪の日の子どもたちを見送りながら、
あらためて、色の力を感じています。










